【手長海老のグリル】



「おいし〜!!」


「よかったよかった。ほんとおいしそうに食べるなぁ」



「だってほんとおいしい!」



この後ピザやデザートのティラミスまでアタシの好きなものばかりだった


もし苦手なものが出てきても絶対全部食べようって思ってた。



そんな心配は無用だった。



シェフにお礼を言って店を出る


「高井さん、ほんとありがとうございます」



「あそこの店のオーナーは一度きたときから親切にしてくれるんだ」



「そうなんだ」


誰にでも愛される高井さんをとても愛おしく思う




異性に人気がある人はたくさんいると思うんだ



でも同性にも好かれるという事はその人の性格だったり本当に素の部分が素敵なんだと思うから



もうすぐX'mas


みんなに会えるんだぁ



「沙希ついたよ」


「あっ、はぃ」



まだ、突然の返答には敬語がでるなぁ


そろそろ直さないとまた高井さんにからかわれるんだろうな。



部屋に入りソファに座る



アタシの斜め前には高井さん



この2人の距離感はどちらからともなくこうなる


「高井さん、今日ついたの?」


「そうだよ。まだ時差ボケ(笑)」



「疲れてるのにいきなり来ちゃってゴメンナサイ」



「いいよ」