「適当に座ってて」


「うん」



「もうすぐ夕方かぁ。ご飯どうする?」



「なんでも。。。」



「じゃあ俺に任せて。本場のパスタ食べるチャンス(笑)沙希はペペロンチーノな」




アタシが好きなのはカルボナ-ラなんだけどなぁ。



少しずつそういうとこからアタシを知って欲しい





アタシも高井さんのこともっともっと知りたい





「じゃあちょっと休んだらいくかっ!」



「はぃ!高井さん。イタリアも詳しいんですか?」



「何回か仕事できたから。。ここからだと少し遠いからフロントに車呼んでもらおうな」



アタシには全く何を言ってるのか分からない言葉で簡単に手配をしてしまう



やっぱり高井さんは何やってもかっこいい


カプール広場を過ぎて少しするとタクシーが止まる




【グロッタ・アッズラ】



中に入るとまるで洞窟みたいな雰囲気



アタシが呆然としてると、シェフが出てくる



「久しぶりだね。高井くん」



「そうですね」



「今日は彼女と?」



「はい」



日本の方が経営されてると聞いた。



壁には有名サッカー選手のサインが飾ってある




「すごいね」




「じゃあ座ろう」




ちゃんと予約がされていたようですぐに料理が運ばれてくる




「コースだけど嫌いなものがあったらいえよ」




「はい」



こういう大人の対応にドキドキする




アタシを見守ってくれてるっていぅ安心感に今までなかった安らぎを感じる




【ペンネのカルボナーラ風】


「あっカルボナーラ!!」



「好き?」




「すごく好き!一番好き」



興奮気味のアタシに嬉しそうに微笑んでくれる