「高井さん。少しだけここで待っててもらってもいいですか?」



「おう」




全力で一度うちに戻る




「香川、お前どこまで行ってんの?」




「ゴメンナサイ。ゴメンナサイついでにもう1ついい?」



「なに?」



「明日から10日間仕事休みだよね?」




「そうだよ」




「友達が来てるんで違うところに泊まってもいいかな?」




「お好きにどうぞ」




「ありがとう。」




すぐに簡単な荷物だけまとめる



「えっ?もう行くの?」



「うん」




「男だな。。笑」




加納くんと千葉さんが納得したような顔でうなずく




「社会人らしい行動をとってくださいねー」




千葉さんの声を後ろに聞きながら高井さんの元へ急ぐ







「沙希、何その荷物? 笑」



「えっ?」



「いつからそんなに大胆になったの?」



勢いだけの自分の行動に少し恥ずかしくなる



「はい。貸して。」



アタシからキャリーバックを奪いとった高井さんは満足そうに歩きだす




「アタシ話したい事いっぱいある」



「聞くよ」




「長くなるよ」



「時間はいっぱいあるから」




「そうだ。X'masは拓と葵ちゃんと、結衣ちゃんとついでに楓も来るらしいよ」



「ほんとに??」



「みんな沙希に会いたいって」




「アタシも!」




タクシーに乗るとホテルまで5分ほどでついた



「はいどぅぞ」



「はぃ」