「沙希?」










「。。。。。」






声のする方をゆっくり見る









。。。。高井さん






深く被った帽子をとる







「何やってんの?」




マサキも高井さんの方も向く






「。。。。。」





。。。バレた






「高井 祐介?」






「そうだよ」






「なんで?」






「なんで?沙希は俺の女だから」





「。。。。。。」





この状況が怖くて、高井さんの目が見れない




「沙希の気持ちが分かってよかったよ」






「。。。。違う」





「ちょっと仕事の途中抜け出してきただけだから。。。」





暗くて高井さんの表情がよく分からない。






アタシの方を向いてもくれない






「高井さん。」






ガチャ




車のドアが開く






「高井さん!!!」




ルームライトに照らされた高井さんの顔を見る






ただハンドルをじっとみつめてエンジンをかける





・・・嫌











「高井さん。


・・・高井さん!!」





そのまま車は走り出した




アタシは地面に座り込んで動けない




「沙希。。。ゴメン」






「ううん。



・・・マサキ、ゴメン一人にして」





「分かった。」





アタシは立ち上がって部屋に入った