ガチャ








「こんばんわ〜遅くなったぁ!」



高井さん!!






会いたかった人がこっちに近づいてくる





「沙希ごめんな。」




いつものようにアタシの頭をポンポンと叩く








アタシはそれをされるとすごく落ち着く






「腹減ったぁ!!楓く〜ん」



「分かってるって。今温めてるから!」





誰が彼女か分からないな。。





いい匂いと一緒に煮込みハンバーグが運ばれてくる





「おぉ〜うまそう。楓くんありがとね」







楓さんには勝てそうにないね





なんでも話せる親友で、心の癒しの場所で好きなものを作ってくれる。。。






完全にアタシの出る幕はない。。。


「沙希〜飲んでるの?」





「う、うん」






「もっと飲めぇ〜!」







「えっ??」






「酔った沙希はちょっとは甘えてくれるのかと思って」




「。。。。。」





「なっ!!」




楓さんが見てみろ〜って言う顔でこっちを見る




「あっ高井さん。。x'masなのにプレゼントとか用意できてなくって。。。。」




「そんなのいいって」



「ううん。高井さんが欲しいものとか、好きなものも分からないなんて。。。。なんかダメだなぁって」





「好きなものかぁ~





。。。。。。沙希かな」













「た、高井さんってそういう事言う人なんだぁ。。。。」




結衣ちゃんが目を大きく開いたまま固まってる





「沙希ちゃんが変えたんだよな。笑」





楓さん。。。。






なんてことを。。。。





今になって顔が火照ってくるのが分かる