あ〜やっと終わったぁ。。
なんだか今日はいつも以上に長く感じた
もうほとんど若い子たちは残ってない
「沙希〜帰れる??」
「うん。大丈夫」
「じゃあロッカーで待ってる。髪も巻かなきゃ」
さすが葵、準備に余念がない。
アタシも急がなきゃ
更衣室の前までいくといろんな香水と化粧品の匂いが混ざって気分が悪くなる
アタシも今からその中の一人になる訳だけど。。
「沙希〜お疲れ」
「お疲れ〜拓何時頃だって??」
「多分6時頃かな。雪降ってるし早めに行くって言ってたよ」
「そっか。じゃあ急がなくっちゃ」
軽くメイク落としで拭き取り化粧をやり直す。
普段からそんなに濃いメイクは好きじゃない
それでも今日はいつもの2倍のマスカラをつける。
髪も簡単にセットして着替える
「沙希がスカートとか珍しいね!!」
普段はパンツスタイルが多いアタシのスカート姿はなかなか貴重だった
「あ〜沙希ちゃんいつもと感じ違うね」
着替えてた同僚も驚いた目で見てる
「まぁこんな日くらいはね」
まさかアタシが今から高井祐介と会うなんて誰もが思ってないだろうな
「拓ちゃん下まで来てるって~」
「じゃあいこっか」
「お疲れ様でしたぁ」
「お先です」
まだ準備中のみんなに声をかけて外へ出る