僕は雨の中を傘を差し、コンビニへの道を歩いている。

そういえば、神崎さんは、なぜ、僕のメールアドレスを知っていたのだろうか、と考えながら。



何度も何度も柊の白い顔と、さっきの電話の声が、頭の中に浮かんでは消える。

大丈夫。

これは、浮気なんかじゃない。

会って説明するだけだ。

やましいことはなにもない。



本当にそうなんだろうか。

本当に僕は、やましい気持ちを、今、持ってないのだろうか。

僕は僕に問い掛ける。



柊に相手をしてもらえない僕。

寂しさを感じる僕。

僕は神崎さんの電話に、本当に何も期待していないのだろうか。