「いや、後もう少しだけど」

「じゃあさ、一緒にやんない? アキラくん家の近くのコンビニにいるんだ」


アキラくん。

僕は今、そう呼ばれた。

下の名前で呼ばれるほど、僕はいつ、この人とお近づきになったのだろう。

そして、どうして僕の家を知っていたのだろう。

わからない。

そして、そう考え込む僕の気持ちなどお構いなしに、神崎さんは、ここからすぐのコンビニの名前を告げた。