―……ガラッ。



「あっ、りっちゃんいねーや」



保健室には誰もいなかった。



「じゃあ贅沢にベッドに座ろうぜ?」



真士はあたしをベッドに座らせた。



『真士!』



「ん?あっ、見っけた♪ほら、痛むんだろ?」



『えっ?』



もしかして……?



「麻理菜チャンを誤魔化せても俺は誤魔化せないよ」


『なんで分かったの?』



あたしが挫いたこと―……。