目の前に立つと彼は珍しく眉間にシワを寄せた。


『どうしたの?』



すると、あたしが持っていた注文表を奪い、近くの子に渡した。



『あっ、何すんの!?』



あたしがそう言うと、真士は小さくため息を漏らした。



真士が無言とか何考えてるか分かんなくて逆に怖い。



『……わっ!ちよっ……なに!?』



あたしはいきなりお姫様抱っこされた。



「保健室行ってくるよー!」



みんなにそれだけを告げ、教室を出た。