樹の陰にいたのは赤ん坊サイズのターゲット。


弱点は頭。

おそらくこの大きさだから剣で一突きだが・・・
赤ん坊サイズっていうのがちょっと躊躇する・・・。



大型なのを心配して二人がかりで来たものの、
カレンのジャンプ力は必要なく、ただすばしっこいだけの
赤ん坊だ。


だがカレンの剣裁きの腕前もたまには見てみたい。

「カレン。お前に抹消を頼む!!!」


「え。このターゲットのポイント頭じゃん。かわいそう。」


・・・確かに。だが、敵は敵。私達にこの文様が消えない限り、
私たちは「狩り」という名の「抹消」という「任務」を
続けなければならない。

そう思いながら、手の平を握りしめた。



「カレンの剣裁きの上達した腕前を拝見させてくれ。」

「・・・わかった。」




そう言うとカレンはターゲット目掛けて走っていった。