奥から少女がひょこひょことやってきた。

「お兄ちゃん、大丈夫?」

さっき素手でターゲットを潰したとは思えないくらい声が弾んでいた。

・・・まるで、何も無かったかのように。



走ってきたショーンとカレンはいきなり登場した少女に驚いたようだった。

「あ!お兄ちゃん!お姉ちゃん!」

顔をぱあっと明るくさせ、嬉しそうに微笑んだ。


「おお・・・あの女の子・・・」
とショーンがいうと、カレンも
「・・・・。」
と何か言いたげな表情をした。