訳が分からない。

とにかくターゲットの弱点を探す。



・・・ない。見えない。



ってことは・・・・・・・・



「「「人間・・・?」」」




全員が口を揃えて彼女に尋ねた。





「自分のことは後で教えてあげる」


彼女は今も笑顔を崩さず言った。


どこか不思議な印象を持ったが、自然と敵ではないような気がした。







「じゃあね」

「自分」が一人称の彼女は、ひらひらと手をふって奥の野原へ可愛らしく駆けていった。