武器も持ち、完全装備が全員整ったあと私達はターゲットを抹消しに行く。

しに行くと言っても、適当にぶらぶら歩き出会い頭に対面して仕留めるといった結構まったりしたものだと思う。



目の前の茂みが微かに揺れた。
ターゲットか。
いや、ターゲットにしては小さすぎる。
ショーンもカレンも気付いた様子で、動いた方をじっと見つめている。

狩る時の目だ。
鋭い。


すると、ターゲットの正体が明らかになった。
突然だ。


ターゲットは完全なる人の姿だ。
目もはっきりとした茶色。
黒い髪を後ろで一つに束ね、こちらを驚いたように一瞬見ると、すぐにニッコリと笑った。



本当にターゲットか・・・?
でも人が住めるような土地を創るのが私達の任務のはずだから、ターゲット以外ありえない。

ショーンもカレンも目を見開いている。



笑顔のまま、彼女はこう言った。












「初めまして、お兄ちゃん、お姉ちゃん」