そうしてる間にショーンが一般サイズのターゲットを抹消して戻ってきた。
ターゲットは抹消されると砂のようにサラサラに溶け、いつしか消えてなくなる。
さっきまで、ターゲットの呻き声と人を切るような独特の音で埋め尽くされていたこの空間が、一気に耳鳴りが聞こえる程辺り一帯が静まりかえる。
「今日も任務完了だな」
「ああ」
「うん」
カレンとショーンが返事をする。
「さて、帰るとするか。」
このだだっ広い平野でも家というか・・・テントのようなものはある。
仮設のテントのような外見だが中は広く、明るいランプが物恋しげに辺りを照らしている。