玲音SIDE



「九十九が逃亡!今すぐ九十九の捜索願を出す」



「了解!」




っち...


バレるの早いな。


さすが魔界1の警察署だけあるか。



そんな警察の声を聴きながらため息をつく俺は今捜索願を出された張本人。



九十九玲音(つくもれおん)。



俺はわけあって警察から追われる身となっている。



「ったく...魔界にいるのはもう限界か」



最近ろくに飯も食ってねえ。


っていっても、悪魔の飯なんぞ人間の血のワインとイモリのソテーとかなんだけど。


ちょっくら魔界抜け出しますか。


ごめんな、父さん。


心の中でそうつぶやいた。