一条家に下女として雇われたのは私が7つの時。 「はじめまして!よろしくお願いします!」 「あーら、挨拶もよくできてかわいいお嬢さんね」 「本当だ、葵も挨拶しなさい。同じ年の女の子だよ」 私を暖かく迎え入れてくれた家族。 旦那様の、 一条洋二 奥様の、 一条梅 お嬢様の、 一条葵 暖かくて、笑顔に包まれていて... 私が持っていないものを持っていた家庭。 一目で惹かれて魅了された。