―それは、付き合って一ヶ月がたとうとした頃のお話。


「…こ、これは一体…?」


私はめちゃくちゃ混乱していた。

身体が重いなーと思って目を覚ましたら…


身体に巻き付く腕、背中には温もり。

ここは私のベッドの上…じゃない?!


恐る恐る後ろを振り返ると―


「壱琉…」

すーすーと気持ちよさそうな寝息をたてて寝ている彼の姿。