"えっ?!"

"茉莉さんと幼なじみ?!"

"手繋いでる"


視線を痛いぐらい感じながら、俺らは正門を出た。


「壱琉…」


俺は静かに足を止める。

「ねぇ、茉莉。茉莉は嫌?こんな地味でダサい俺が彼氏だと思われるの」


その言葉に彼女は目を見開く。