「好きです、付き合ってください」

「ごめんなさい、付き合ってる人がいるので」


いつものように、さらっと告白を断り、その場を後にする。

私が幼なじみである壱琉と付き合い始めて早半年。


そのことは学校中に知れ渡っているはずなのに、まだ告白される私。

…本当、私の魅力は底知れずね。


「茉~莉~」

言いながら私に抱き着いてきたのは、私の…従兄弟。


「雪弥?!」