「遂に実った?お?」
「何いってんですか!」
「なんだまだか、男から言いなよ?光井せ・ん・ぱ・い!」
朝からハイテンションだなー…。というかさらっというの止めていただけないでしょうか!
「はぁ?何をだよ」
「はは、…」
二人は私から離れて内緒話を始めた。何秒後かに光井先輩は焦ったようすでこちらに早歩きで来た。
「平野は黙ってろ!ったく…行こう八幡さん」
「え?あ、はい」
「女は気が変わりやすいのよー?」
早歩きで進む先輩のあとについていく。平野先輩は光井先輩の前に回り込む。
よく二人の会話が理解できないけど、見ていて面白い。
学校につくと、平野先輩が耳打ちしてきた。
「駄目だ柚希…もうあれ一生来ないわ。林檎ちゃん頑張れ」
頑張れって…こくるってこと?
「いや、いいんです。」