9月1日 初日登校日
「み…美紗、髪…」
「どう?清純?」
最後にあった日までは焦げ茶だった髪が脱色されて黒くなっていた。
夏休み明けはクラスメイトが豹変していることがまれにあるよね。
「うん、前よりは頭良さそう」
「前よりはとか…」
久々にクラスメイトと顔を会わせたからか、いつもより騒がしかった。
それに、うちの高校は初日は午前で授業が終わるから、皆遊ぶ気満々。
私達も他の女子6人とカラオケにいく予定がある。
ところが、カラオケは私抜きに行われた。
「…裕人」
「ん?」
「私カラオケ行くんだけど」
「へー」
「ね、離してって…」
家に帰って着替えて家を出たところ、様子がおかしい裕人に捕まった。
そして今は裕人の家の玄関で手を握られてる状態。
「林檎」
「何?」
「誰と行くん」
「美紗と真由と…」
一人一人の名前を言うと、手を握ったまま裕人は座り込んだ。
「お前さ、彼氏おんの?」
「いないよ!?」
昔から、裕人は泣いてるときやしょげてるときは方言が出る。親が地方人らしい。
「み…美紗、髪…」
「どう?清純?」
最後にあった日までは焦げ茶だった髪が脱色されて黒くなっていた。
夏休み明けはクラスメイトが豹変していることがまれにあるよね。
「うん、前よりは頭良さそう」
「前よりはとか…」
久々にクラスメイトと顔を会わせたからか、いつもより騒がしかった。
それに、うちの高校は初日は午前で授業が終わるから、皆遊ぶ気満々。
私達も他の女子6人とカラオケにいく予定がある。
ところが、カラオケは私抜きに行われた。
「…裕人」
「ん?」
「私カラオケ行くんだけど」
「へー」
「ね、離してって…」
家に帰って着替えて家を出たところ、様子がおかしい裕人に捕まった。
そして今は裕人の家の玄関で手を握られてる状態。
「林檎」
「何?」
「誰と行くん」
「美紗と真由と…」
一人一人の名前を言うと、手を握ったまま裕人は座り込んだ。
「お前さ、彼氏おんの?」
「いないよ!?」
昔から、裕人は泣いてるときやしょげてるときは方言が出る。親が地方人らしい。