「八幡さん、鈴木陸と知り合い?」

「知り合い…じゃな…いや知り合いです」


何かあったのかな?少しからかってやろ。


「ふーん…彼女?」

「っ…!」


え、そうなの!?彼女!?いっちゃ悪いけど趣味悪いな…


「楽しい?」

「え…?」


僕は彼女の方を向いた。焦ってるみたいだった。


「鈴木陸と付き合って、良いことある?」

「え…いや…」


さっきまでの落ち着いた彼女はいなかった。

彼女を真っ直ぐ見つめると、彼女は目をそらした。


「あの、今は付き合って無い…」

「過去形なんだ。」

「あ、」


何言ってるんだろう、八幡さん、困ってるじゃん…。


「ふふ、八幡さんわかりやすいね」


僕は思わず笑ってしまった。なんて素直な子なんだろう…。