「あ、そうそう、光井先輩ってす…」

「す?」


中途半端なところで話を止めたので、聞き返してみると、美紗は私の後ろを見て気まずい顔をしていた。

私も美紗が見ている方に顔を向けてみた。


「ひっ」

「最初から全然進んでないなー?」

「すいませんすいません」


先生が帰ってきたということだった。

その後終わりまで監視され、無事に今日の課題は終わらせることができた。




「はぁぁぁぁー疲れたー…」

「ね、でも一日で終わったんだから良いじゃん」


午後12時半。補習が終わり、美紗と学校の周辺を歩いていた。


「ね、林檎!一緒にお昼食べない?」

「良いよっていうか私弁当持ってきてるんだよねー」


夕方くらいまでやるかもと思って一応作ってきた。親が。


「うっそーん!まじか、じゃあうちコンビニで買ってくるからさ、公園で食べよ」

「いいよー」