「はぁ………」



盛大なため息がでた、当たり前だ


誰だって親友と離れたらショックだろう


しかも、私は2-Dで、椎那ちゃんは2-Aだ


はじとはじなんて運がないにもほどがある


唯一ついてるのは、席が1番後ろの窓側ということくらい


隣の席は…「え…。小塚涼⁈」


私は一瞬静止してから叫んだ


「うるさい!」


本人に冷たい注意をされてしまった


今の今まで運のなさに凹んでいたけど、やっぱりついてるかもしれない


それもそのはず隣の席には小説によくいるようなイケメンの1人、小塚涼がいたからだ


今まで遠い人だと思っていたのにこんな近くにいるなんて夢みたい!


舞い上がりすぎてこんなことを口走ってしまった


「冬川結希です!よろしくね!」


言った後にすぐ後悔した


絶対変人だと思われた!思われた!思われた!思われたぁぁぁ!((しつこい!


「くすっ。」


「…へっ?」今、笑わなかった?笑わなかった?笑わなかった?((ストップ


「よろしく」


ふわわわわぁ…


噂ではクールで冷たいって言ってたけど、やっぱり噂とは違った


仲良くなりたいな〜なんて調子に乗ってたら…


「忠告しとくけど、調子に乗らないでよ。自意識過剰にもほどがあるから」


ピキーーーーン。


空気が一瞬にして凍った


やっぱりさっきの訂正


こいつ冷たい!
仲良くなんてなれるもんか!