声をかけてきたのは
沙保里さん。
おんなじ事務所の
まぁ20後半ぐらいの人。
ハーフ顏で凄く綺麗。
ただキャバをやる年ではないだろ(笑)
そう思いながら仕事を終わらした。
そしてのみにいこうとすると
もう一人くるといいだし
しばらく事務所で待ってた。
「沙保里さーん!」
「優菜おそい」
「だって良平さんが迎え遅いんやもん」
「あっ、こっち有紗ちゃん。」
「初めましてー」
「有紗ちゃん?一回話して見たかってん!よろしく!私優菜!」
「よろしくっす」
優菜ちゃんは21ぐらいだろう。
いかにもキャバやってます
って感じの顔。
まぁうるさい今時の子って感じ。
そんで三人でラーメン食べにいった。
のみにいくんちゃうんかーい
っておもわずツッコミかけた(笑)
んで食べ終わって帰ろかってなったときに
「さっのみにいくで!」
えっ?いまから?(笑)
もう夜中の4時ですけど?(笑)
「有紗ちゃんこっち!」
引っ張られながらついたのは
明らかにホストだろう。
まさか自分がホストにくるとわ
若干引っ張られながら
近づくと
「沙保里ー!」
「彰人ー!」
なんか甘ったるーい声が
飛び交っていた。
ただその横で
「もー!竜遅い!」
「ごめんごめん!優菜が連絡遅いから」
ピリ甘な空気が流れていた。
その空気に耐えがねて
逃げようとすると
何か、いや誰かにぶつかった
「ってぇ、」
「そんな言葉遣い、可愛い顔がもったいないなぁ。」
「…///」
もぅドツボの男がそこに立っていた。
少しダンディでガタイも良く身長も高い。
「代表おりてきてくれたんー?」
沙保里さんが叫ぶ。
代表と呼ばれるその人は
「そら可愛い子連れてくるゆわれたら降りるしかないやろー!」
「お客ついてへんかったん?」
「そんなん下に任せてきたわー(笑)」
なんて愉快な人なのだろう。
そして沙保里さんと彰人くんが
エレベーターに消えた。
その後に続いて優菜ちゃんと竜さん
も上がって行った。
「なんで一緒にあがらんのやろ」
「みんな2人になりたいんや」
「ふーん」
「だってエレベーターって密室やん?」
その意味深な言葉と同時に
エレベーターの戸があいた。
「こんなこともできるんやで?」
「えっ…ッ…フッ…ン///」
「強がった口聞いてても可愛いな」
「っ!なんで…!?」
「そんなのしたかったかったから」
「したいからですんのかよ!」
「あかんの?」
「そんなっ…」
エレベーターがあいてどうぞと
エスコートされた。
目の前の扉を開くと
「「「いらっしゃいませー!」」」
そのまま連れて行かれた先には
沙保里さんと彰人くん
優菜ちゃんと竜さんが
先に座っていた。
私は代表の顔をみれず
うつむいて黙っていた。