帰りにケンタよって
夏奈を駅まで送って
私は仕事にむかった。

私の仕事はキャバ嬢。
別に可愛くもないし
容姿が言い訳でもない。
ただ金が必要だとゆえば
なんなり雇ってくれた。

「有紗ー。セットしよか。」

「はーい。」

「またワックススプレーしてる」

「勝手にやられるんすよ。」

「あんたの仕事はホストちゃうの(笑)
だからワックスしないで?(笑)」

「連れに伝えときまーす(笑)」

「んで、髪の毛伸ばして?」

「伸びないもんはしゃーないっすよ(笑)」



んな感じでゴタゴタしながら
セットをして送ってもらい
仕事についた。

「有紗ちゃんやんな?」

「…?はい」

「今日このあとどう?一杯!」

「んー、まぁ明日学校ないしいいっすよ!」

「よし!今日はのも!」

「はい!」


これが全ての私を狂わせる
スタートだった。