ドスッ… ゴスッ… 

薄暗く人気(ヒトケ)のない場所で喧嘩があった

ダンッ…

誰かが壁にぶつかる音がした

「ぐふっ…!貴様…なにも…んだ?」

壁に激突したチンピラが問い掛けた先には

灰色のフードを着た金髪でオッドアイの少年らしき人物がいた

「…俺か?」

ニヤリと笑う姿はチンピラが寒気を感じるほど怖かった

「俺は…雷神だ…」

そう少年らしき人物が答えると

チンピラは顔を真っ青にして

「すっすみませんっしたっ!!!」

そういって一目散に逃げていった……


少年らしき人物は

「チッ……」

と舌打ちをしてから呟いた……

「つまんねぇ……」

腕をまくり時計を見ると11:47とかいていた

少年らしき人物はパーカーを戻しながら「帰るか…」と呟き、闇の中に姿を消した