小学校を卒業…

中学校に入学…



たくさんの
出会いと別れの中
私にはとても
大切な人がいた





私の名前は
佐羽雅(さわみやび)
そして
私の好きな人は
南宙久(みなみひろひさ)



私はいつも友達に
勉強を教えていた


そしてその中に
宙久はいた




宙久はお世辞にも
頭が良いとは
いえない方で
毎日私の宿題を
写していた




私は毎日宙久に
宿題を見せる為に
頑張って夜中まで
勉強をしていた



そのおかげで
宙久と仲良く
なれたんだ





私達が住んでいる
街には中学校が
1校しかなく
小学校の時の
同級生はみんな
同じ中学校に
通う事になっている


両親の転勤がなければ



その頃宙久には
好きな女の子がいた
その女の子は
私の友達で
ちっちゃくて
可愛くて
守ってあげたく
なるような子だった



もちろん私が
そんな可愛いらしい
友達に勝てるわけが
なかった


でも私は諦めずに
宙久に「協力したるわ」
といい
仲良くなろうとした



だがそんな事は
ただの口実で
邪魔をして
宙久が傷付いて
私が慰めて
私を好きに
ならせようと
していただけだった




みんなはそんな
私に気付かず
「じゃあ協力
したってな!
よろしくやで」
そういって
私に任せてくれた




なのに…
アイツだけは
私が心から
応援をしてない事に
気が付いてたんだ


その頃は私も
アイツの事を
ただのクラスメート
だと思っていた





だから
こんなに
アイツの事が
好きになるなんて
気付かなかったんだ