と。

「えー、折角レインコート新調したのに、それは困るなぁ」

背後から野菊の声。

「あ…野菊ちゃん…」

「よぉ野菊、おは…」

振り向いて言いかけたリィとシンは。

「っっっ…」

言葉を失う。

何か、魔物との戦闘でローブがボロボロにされてしまって露出増えたの?みたいな白魔導士が立っていた。

いや、間違いなく野菊なのだが。

着ているのは異常に裾の丈が短い白いローブ風レインコート。

頭をすっぽり覆うフードが付いているものの、そのフードを被ってしまうと大きく開いた背中が丸見えになる。

「シルフィア先生に作ってもらった、白魔導士風レインコートだよぉ♪」