~弟 1章~
  とある君。



12月になり益々寒くなってきた。
恋人同士はクリスマスの日は一緒に過ごすんだろうなぁ…って羨ましく思う私、斗真 梓(高1)

私も彼氏が欲しいなぁ…。

「おはよー、梓!」

「あっ、真奈美 おはよー!」
私の友達、板倉真奈美。
真奈美は今年の7月に彼氏が出来てクリスマスの日はその彼氏と過ごすらしい。
……羨ましいよ。

「梓は彼氏作らないの?」

「[作らないの?]じゃなくて作れないの!」

「なんでー?梓、モデルじゃんー。」

「いやいや、モテる真奈美には言われたくないから(笑)」

「私、モテないよー(。・・。)」

「………真奈美は可愛いなぁ♡」

「エヘヘヘ、ありがとう^^*」

っとそこへ………。

「真奈美ちゃーーん♡」

「あっ、京汰ー♡」

京汰君とは真奈美の彼氏。

「梓ちゃんもおはよー。」

「おはよう。」

私、ココにいたら空気読めない女だって思われちゃうよね?

「じゃあ、私先行くねー。」

「えぇー、一緒に行こうよぉ。」

「真奈美には京汰君が居るでしょ!」

「梓ちゃんもそー言ってる事だし、ここは甘えて…。」

「うぅ……分かった。じゃあまた後でねー!」

「うん!!」



っと行ったものの……流石に寂しいな…。
はぁぁぁ…………なんで私には彼氏が出来ないのかなー。
もっと可愛くなったら彼氏が出来るのかなー。



(~学校にて~)

「おーい、みんな席に着きなさい。
今から転校生を紹介したいと思う。」

「せんせーー、その転校生は男の子ですかぁぁ?」

「せんせーー、その転校生は女の子ですかぁぁ?」

「入ってきてからのお楽しみだ。

さっ、入って来なさい。」


そのとたん、女の子達が……。

「「キャーーー♡♡♡」」

女の子のみんな、うるさいから(笑)


「元永 大樹です。よろしくお願いします。」

「じゃあ元永は………、あの空いてる席に座りなさい。」

「はい。」


げっ……………私の隣じゃん……最悪。


「斗真、後で元永を学校案内してあげなさい。」


ぅわーーっ………超めんどくさい奴じゃーん。

「はーーい。」

「斗真、よろしくなっ。」

「う、うん。」



これが、君と私の出逢いでした。