その後も、ワイワイとなんやかんややりながら、1日が過ぎた。

2日目にアニアはミカドに代わって、操縦席についた。


アニアには馬車は生まれて初めての操縦だ。


「順調に行けば、お昼には着くよ。」


ミカドはアニアにそう言って馬車内に入った。


1人残されたアニアは


「馬の操縦と同じかしら。」


と呟き、自分が馬に乗ったつもりで鞭で馬を叩いた。


すると、見るみる間にスピードが上がってく。


次第に馬はありえないほどの速さになっていく。


アニアは飄々とした佇まいで姿勢を保っていた。