「もう!!貼り付けるのは簡単なのに、取るのは難しいってどういうことよ!!」


シンシアは喚きながら、窓ガラスをいじっている。



アニアはふと思いついて、バックをゴソゴソし、何かを取り出した。



「シンシア、これなんかいいんじゃない?」


シンシアが目を赤く腫らして言った。


「何がいいの?こんな窓ガラスなんかに意味はないの。換気もできないんだよ。開かないし。」



シンシアの言葉を無視し、アニアは窓ガラスに何かを取り付けた。


すると、動いて開いた。



シンシアは唖然としている。



アニアは説明した。



「これは窓を自動で開ける装置よ。遠隔操作を使って動かすの。」



シンシアは嬉しそうに言った。



「アニア!遠隔なんちゃらっていうのはわからないけど、こういうのは、もっと早くに言ってよね!」


....怒っているようにも見えるが。



アニアはその様子を見て、いかにも変なおばさんに見えた。