少女は青い髪を頭でお団子にし、優しげな青い瞳を持っている。


少女はアニアに礼をする。


「マローニと言います。水神の鍵と呼ばれております。以後お見知りおきを。」


マローニと名乗る少女は慎み深く言う。


アニアは頷きながら言う。


「マローニ。私は現フェアリークイーンのテルミトラよ。今は仮の姿のアニア。」


そして、これまでのいきさつを説明した。



「早速なんだけど、あなたが水神の鍵とバレてはいけないのよね。」


「…でしたら、私の一番苦手な魔法、補助魔法以外を封印すればよろしいのですね。」


マローニは淡々と言った。


「ええ。話がわかるわね。それから…「敬語もやめろと?」


アニアの話をマローニは遮りながら続きを言う。


「え…ええ。そのとおりよ。」


アニアは顔を引きつらせながらの笑顔で言った。


なんなのかしら…。


苦手な感じだわ。


アニアは多少引け気味にマローニをみんなのところへ促した。