私を生徒として見ていない?
「狗鷺…どうゆうこと?」
「あんたは紫露を一人の女として見ている。」
私の言葉を無視して狗鷺は言った
「な、ふざけたことを言うな!!」
「嘘つくんだったらもっとましな嘘つくさ。」
「…っ!」
「はっ!」
狗鷺は鼻で笑って私を連れて教室に行く
「狗鷺、説明してくれないかな?」
「そのままの意味だよ、あいつは紫露のことが好きなんだよ。」
「…。」
何も言葉が出なかった
狗鷺は欠伸を一つこぼし
「興がさめた。」
「帰らないの?」
「あぁ、部活までいる。」
「…イライラしてるのね。」
「おぅ、あいつと喋ったからな。」
「私は相手しないわよ。」
「チッ…俺に互角で渡り合えるのは紫露ぐらいなんだぜ?」
「剣道だけはね、君みたいに空手とか柔道とかできないよ。」
「なんで剣道は強いんだ?」
「さぁ、剣道と相性が良かったんじゃない?」
「やっぱそうなるのか、じゃないと演劇部のお前が強いわけないよな。」
「そうだよね。」