「おー帰ってきたか、白黒コンビ。」

「「白黒言うな!!」」

「それよりさ狗鷺。」

「…んだよ。」


狗鷺は不機嫌MAXですって顔で葵を見る


「あんなこと言って良かったの?」


どんなこと言ったのよ狗鷺…
私は狗鷺の顔を見る


「あぁ…別に良いだろ?」

「良いわけないでしょ。」

「狗鷺ったらね教室出るとき木村に『サボります。』って言って出てったのよ。」

「サボりますって…。」


狗鷺絶対目つけられたよ

「紫露だってサボったじゃん。」

「紫露は保健室行くって言ったからね、ばれなかったし。」

「サボったことには変わりねーだろ。」


確かに狗鷺の言ってることは正しいけど…


「普通言う?」

「いーんだよ、あたしはいつもオープンなんだからな。」

嘘つけ
一人称が俺からあたしに変わってるぞ


じとっとした目で狗鷺を見る
狗鷺はそれに気づいてなかったのか


「さて、食堂に行こうぜ、あたし腹へった〜。」

「…。」

「そだね〜行こっか。」


私は呆れながら彼女たちの背中を追った

いつまでもこの時が続きますようにと願いながら。