バキッ
ドカッ
ドスッ
路地裏には耳を塞ぎたくなるような音が響く
だがそれすらも俺の気持ちを高ぶらせる材料にしかならない
中学に上がった頃から何故か絡まれたり喧嘩を売られる事が多くなり、小さい頃から色々な武術を習っていたのもあって生まれて初めてした喧嘩も圧勝した覚えがある
それからは喧嘩を売られる度に買っていたら、いつの間にか強くなっていて、悠冴と一緒にいる時に絡まれるのが多かったからか、必然的に悠冴も強くなっていった
だからいつも喧嘩した後は手応えがなくてどこか物足りなくなっていた
だから今度は久しぶりだからちょっと期待したんだが
悠「…弱すぎだろ」
今回は悠冴に激しく同意する