なになに!?
妖怪!?
私は食べられちゃうの!?

「私は美味しくないです!
食べたらお腹壊しますし!
絶対よくないから命だけは助けて!!!!」

必死に目をつむって頭を下げて
何度も命乞いをする。

「お願いします!お願いします!!!!」

ひどく怪しげなそれは
手を伸ばせば触れる距離にまで来ていた。

「食べるのもいいが、それはせん。」