月に照らされたその姿の
なんと美しいことか。

なびく黒髪に整った眉
藍色の俺の目より黒く深い目に
思わず釘付けになる。



いかんいかん!!!
早く声をかけねば!


「おい、そこの娘」


振り返った娘は
たいそう驚いたようだった

俺は決めたぞ。
俺はお前に支えよう。