「分かってるのか」 「まぁね」 ごちそうさまでした、と手を合わせる。 「でもどうしてそんなことを聞いてきたの?」 麦茶をとぷとぷとコップに注ぎながら聞く。 すると想汰はどこか偉そうに。 「俺もいく」 ゴフッ。 飲もうとした麦茶がテーブルの上にパタパタっと落ちる。 「汚いな…」 「……うどんの汁飛ばしたくせに」 おしぼりでテーブルを拭きながら、「なんで来るの…」とぼやく。