言葉に溺れるように、必死に読みました。
ずっとずっと胸の奥が重くて、苦しくて、海憂の気持ちと同調していきます。
友だちが好き。だけどそれは彼女とは別の意味で。
同姓であることに苦しむ海憂と、彼女のことを想い支えていた櫻井くん。
嫌いだったはずなのに惹かれていく姿がとても好きでした。
私にも大好きな友だちがいます。私は確かに友情ですが、彼女の1番は誰にも譲りたくない。ずっとそばにいたい。そんな恋に似た感情を抱いています。
もう少し友だち離れしなきゃなぁと思っていましたが、無理に変わらなくていいのかもしれない。
今の私のままでいいと言ってくれる人と出会えると信じさせてくれる作品でした。
人魚姫に重ねられた想いは複雑に絡まって。色んな意味を孕んで。
そして恋の歌を口ずさむ。
上手く言えませんが、特別なお話になる作品です。
海憂が大切な人から教わった恋を守っていけますように。大好きです。