次の日の朝。
学校に行くと、いつも勉強している滝くんが見当たらない。
えー…どこ行ったんだろう。
朝から会えるの、楽しみにしてたんだけどな。
友達の元へ行って、『滝くん知らない?』と聞くと
「まぁた滝くん?!も〜!ぬかりないねぇ」
と、相変わらずニヤニヤした顔で返答された。
あたしが照れていたら、友達があたしの肩をつかんで、クルッと回転させた。
「帰ってきたよ!愛しの滝くん!!」
「ちょっと…っ!」
聞こえたらどうすんの!!!
しまいには背中をドンッと押されて、滝くん目の前に…。
って近い!!!!
「なに」
「あ…や、……どこ行ってたのかなぁ〜って。いつも勉強してるのに、って思って…」