「もしかしてあたしのために…」


「…買うの間違えたんだよ」



そう言って、何事も無かったかのようにローファーに履き替えた。



うっわぁ。

滝くん、ウソ下手!!!



急いでローファーに履き替えて、滝くんの背中を追った。



「ありがと、滝くんっ」


「別にアンタのためじゃねぇし」



へへへっ。



隣に並ぶと、滝くんはカバンから参考書を出した。



あー…。



本当は手を繋げたらいいなぁって願望もあったんだけど…。



それはまだ先かもね。



まぁいいや!



今日は滝くんと付き合えたことと、


このストロベリーチョコでお腹が一杯だからね。



このストロベリーチョコを見るだけで、口が緩んだ。