「早くしろ」


「なんで……っ」


「お前は俺の言うことに、最低一回は盾つかないと気が済まねぇのか」



滝くんを見ると、冷たい目をしてる。



怖い…



ぎゅっと目を瞑って、軽く口を開けた。



カサカサと音がして、口の中に何か入った感じがした。



「え…」



これって…。



「ストロベリーチョコ…」



口の中が一気にストロベリーチョコになった。



あたしが好きなストロベリーチョコ。



目を瞑ってる間にカサカサ言ってたのは、チョコの包み紙を取ってた音か…。



「おいしい…」


「だろうな」


「へ?どういう…こと?」