「…………」


「………っ」




待って待って待ってっ!


なにこの沈黙…。



あたしの心臓の音…やばいんじゃない?!


聞こえるってこの距離ーーっ!!!



ていうかそんなに見つめないで。

ほんとに心臓やられて死んじゃうって!!!!




「…お前さぁ」

「はぃ……っ」



滝くんはゆっくりあたしに顔を近づけた。


だから近い!!!!!!



ドキドキと緊張で、体がガチガチのあたしを見透かしたように


滝くんはフッと笑って、あたしの髪の毛を一束すくった。




「俺のこと好きなの?」

「…っ!」




俺のこと好きなの?

って、自分で聞くの?!



好きだよ

好きだけど、滝くん…好きって言ったら絶対怒るじゃん。


気持ち悪がってあたしと話してくれなくなりそうなんだもん…。