「どうしたの、滝くん…今日様子が変だよ?」



あたしから離れて、勢いよく自分の席に座った滝くん。



あたしの方を見ようとしない。



「おーい、滝くーん?」



あたしの声に返事もしない。



最近は話しかけると、短くても返事はしてくれていたのに。



黙ったままの滝くん。



「ねぇ〜今日どうしちゃったの?……あっ、わかった!

滝くん、解けない問題でもできたんでしょ〜?!それでモヤモヤしてたんだ?!」



わざと滝くんを挑発するように、滝くんの方に座り直して言うと



「…うるせぇな」



ガタッと立ち上がった滝くんが



後ろにあった壁に、あたしを座ったまま押し付けた。



「…きゃッ! たっ滝くん?!」



近い!!


近い近い近い近い!!!!!!