「滝くんと話せて嬉しい!!……みたいな顔」
え゛
ほ、本当にあたし、そんな顔してる!?
滝くんと話せて嬉しいとはいつも思ってるけど、そんな顔してたら…
本当にいつか滝くんにバレちゃうんじゃ……。
「まっ、バレたらバレたでいいんじゃないの?それがキッカケになるかもしれないんだしさっ」
あたしの心を見透かしたように、友達はこう言った。
なんか……あたしの心、スケスケなの?
さっきから他人に丸見えっぽいんだけど?
ムスッとしてそれには返事をせずに、お弁当の中身を掻き込んだ。
それがキッカケって……。
あたしと滝くんが付き合うキッカケってこと?
滝くんがあたしのことが好き、みたいに話が進んでるけど。
そもそも、滝くんがあたしを好きじゃないと、
付き合う…なんてことにならないわけで。
あぁ〜…。
一生ダラダラして終わりそう…あたし。