絶対面白がってる!!!
絶対面白がってるよあの顔!!!
「はぁ…。もう目ぇ覚めたか」
「……おかげさまで…」
「あっそ。午後はちゃんと授業聞けよ、バカ」
その言葉に、軽く『はいはい』と返事をして
お弁当を持って女子数名のグループのところへ行った。
「もう!!余計なお世話!!!」
「とか言って〜!
樹里わかりやすすぎ!あんな顔してたら好きだって言ってるようなもんだって!!」
えっ、
あたしそんな顔してる?!
あたしの背中をバシバシ叩く友達。
「いたいっ、いたいって! ど、どんな顔してる…?」
好きだってバレるような顔してるなら、滝くんにバレてる?!
だって滝くん頭いいし、勘とか鋭そう…。
というか、あたしの気持ちを知っておきながら黙っておいて、
手のひらの上であたしを転がそうとしてるんじゃ…….っ?!