ってことはあたし、一時間目に机に突っ伏したまま寝ちゃったってこと?!
うわあ………。
「だいたい、お前は昼に起こしに来る友達もいねぇのか?!」
「だぁあっ!!もう怒んないでよお…」
4時間分しっかり寝て、寝起きでそんな大きい声でしかも怒らないでよ…。
頭がズキズキする。
「お前を起こせってどーでもいい仕事ふっかけられた俺の身にもなれ!」
「えぇ〜そんなの断ればよかったじゃん…」
もしくはこのまま寝かせてくれればよかったのに…。
なんて言ったら、滝くんに『てめぇはバカなんだから授業聞けよ』
とか真顔で言われそうだからやめた。
「あいつらが絶対起こせってうるせぇんだよ」
「あいつら…?」
滝くんの視線の先には、さっきの女子数名のグループ。
わわっ…!
もう…!!!
滝くんの視線に気づいた一人が、ものすごくニヤニヤし始めた。