夕日に照らされながら、2人で校舎を出た。



なんだかすごくいい感じじゃないっ?!あたしたち!!!



さっきまで泣いてたのに、自分の回復にもびっくりするけど、



なにより滝くんがあたしに話しかけてくれたことが一番嬉しい。



ムカつくって言われても、バカって言われても

滝くんだから許せる。



「おい、止まれ。死ぬぞ」


「え?」



この状況にウキウキしてたら、目の前が横断歩道だったのに気づかなかった。



目の前をビュンビュン車が通っていく。




「わっ…ごめん、ありがとう…」


「俺の前で死ぬなよ。胸くそ悪いだろ」


「そっちの心配?!」



あたしが死ぬかもしれない心配してよ!



でも


「ふふっ。あははははっ」


「…何笑ってんの」